沖縄の音楽は世界に通じる、あとは自分の伝える力: 三線奏者・歌手 亀井美音

Okinawan musician Mion

Okinawan musician Mion plays at Sydney Opera House. Credit: Mion

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「沖縄の、自分のルーツをしっかりと確立していることが、今後役に立つ」。若くしてすぐ本土に働きに出るのが当たり前だった両親の世代。ロック好きで高校卒業後は本土の音楽の学校に行くことを考えていた亀井美音(みおん)さん。母親からの助言を受け、沖縄に残り琉球古典音楽を学びました。


沖縄の芸能を楽しむステージ「沖縄フェスティバル」が週末3日にシドニーで行わます。沖縄の三線(さんしん)奏者で歌手の美音さんは、日本からのゲストとして、このステージに立ちます。

ステージには、シドニーやパースなどで活躍する沖縄の芸能グループが参加し、日本からのゲストとオーストラリア日系コミュニティーのメンバーが一緒に舞台を作り上げます。

音楽に親しみ、ロックが好きだった美音さん。中学時代に先輩の踊りを見たことがきっかけで琉球舞踊を始め、高校生のときに母の助言を受けて三線を習い始めました。
「外に出る前にまずは自分の(沖縄の)ルーツをしっかりと確立したほうがいい」とう母の助言もあり、高校卒業後は沖縄県立芸術大学で琉球古典音楽を専攻しました。そのため学生時代から、フランス、米国、シンガポール、マレーシアなどで演奏を披露する機会に恵まれました。

しかし海外で立ちはだかった英語の壁。「せっかく沖縄の音楽に興味を持ってきてくれたのに、何も言えなくて、がっかりした顔で帰っていってしまうことが悔しかった」という美音さん。大学卒業後にはカナダに語学留学するなど、自分の「伝える力」を磨く努力を続けています。

今年は沖縄の本土復帰50周年でもあります。インタビューでは、沖縄で生まれ育った若い世代の美音さんに、その思いも聞きました
美音さんが週末3日(土)に出演するのは、シドニー大学のグレイホールで行われる(チケットは有料)また3日には同じ場所で、日本の食品や観光地、文化などを紹介する も開かれます(入場無料・チケットの申込みが必要)。

火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!


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