葛藤の中で見えてくる自分流の「バイリンガル」 上智大学・坂本光代

Prof Mitsuyo Sakamoto

Prof Mitsuyo Sakamoto of Sophia University, Tokyo. Prof Sakamoto held a seminar at the Japan Foundation Sydney in February 2023 Credit: SBS

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2つの言葉を流暢に話せればすべてがバラ色でしょうか。バイリンガルたちの実際の姿をさまざまな角度からバランス良く見ていこう、というのがセミナーのテーマでした。


2つの言葉を流暢に話せればすべてがバラ色でしょうか。バイリンガルたちの実際の姿をさまざまな角度からバランス良く見ていこう、というのがセミナーのテーマでした。

上智大学の坂本光代教授は、自身が日本語・英語・フランス語を学びながら育ちました。複数の言語を使える恩恵を受けつつも、複数の世界観を行き来するなかで言葉では表せないもの、言葉が持つ限界も感じてきました。

シドニーのジャパンファウンデーションとニューサウスウェールズ州大学が共済する「オーストラリアで日本語を使う子どもを育てる」というテーマのの第14回。坂本教授がシドニーのジャパンファウンデーションで2月25日、対面でセミナーを行いました。

このセミナーのタイトルは「豊かな人生を送るために:バイリンガル子育ての課題」です。坂本教授へのインタビューはセミナーの前日に行いました。
Prof Mitsuyo Sakamoto giving a seminar in Sydney
Prof Mitsuyo Sakamoto of Sophia University in Tokyo holds a seminar on bilingualism at the Japan Foundation Sydney. Credit: Australian Network for Japanese as Community Language
「かろうじてバイリンガル」

インタビューでは、自身の経験を踏まえてのバイリンガリズムやバイリンガル教育、現在の研究対象などを聞きました。またインタビューでは、坂本教授が考える「理想のバイリンガル像」についても質問しました。

その理想像を踏まえ、言葉に全く不自由していないだろうと周りが考える坂本教授は、実は自分自身についてはかろうじてバイリンガルというレベルだと考えているそうです。

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