ニューサウスウェールズの寿司チェーン 賃金過少支払いで巨額罰金

Nigiri

Source: Flickr/loustejskal CC BY 2.0

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ニューサウスウェールズ州で展開する寿司チェーン店Tokyo Sushiが、従業員に対して、定められた最低賃金をはるかに下回る賃金で働かせていたとして、裁判所から38万ドルを超える巨額の罰金の支払いを命じられました。


フェアワークオンブズマンによりますと、2016年当時、セントラルコーストのエリーナフェア・ショッピングセンターの店舗で働いていた従業員16人と、さらに、ニューキャッスルのフレッチャーの店舗の従業員15人の計31人が被害に遭いました。この31人のうち、8人は16歳から20歳までの若者だったということです。

セントラルコーストの店舗では、平日の時給がわずか10ドルから19ドルで、ニューキャッスルでは、9ドルから19ドルでした。さらに、スーパーアニュエーションの支払いや記録管理などについても違法行為が発覚したということです。

フェアワークオンブズマンのサンドラ・パーカー氏は、「職場関係法や労働者の権利についてよく知らない若い人たちが、職場で搾取されやすい傾向にあり、このようなケースは極めて深刻な違法行為である」として、強く批判しました。その上で、パーカー氏は、今後もフード業界の監査を強化していくと述べています。

なお、セントラルコーストの店舗は、2017年7月から新しいオーナーがビジネスを買収し営業をしています。

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