「ひきこもり」は、精神疾患や障害とは異なる新たな概念です。人とのかかわりやつながりを避けて生きる人々を指していますが、そのような状況に陥る背景には、様々な理由があります。
従来は、「不登校の延長」だと思われ、青少年や若年層のイメージが強かったひきこもりですが、最近ではそういった人々も高齢化しつつあり、深刻な社会問題となっています。
更に、「8050世帯」という言葉も最近よく耳にするようになりました。80代の高齢者が、収入のない50代の子どもを支える世帯を意味します。家のローンもなく、一見普通の生活に問題がないように見えても、実は子どもが親の年金をあてに生活しており、お金に苦しみながら孤立して生活しているケースも少なくありません。