オーストラリア人監督が捉えた日本人移民のストーリー、「Enemy Alien」

Short documentary film Enemy Alien

(From back left) Takumi Kasuga, Hiroshi Kasuga, film director Gabriel Murphy, and Akane Kasuga. The Kasugas played the role of the Murakami family who immgrated to Ausralia before WWII. Credit: Antenna Documentary Film Festival

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主人公は村上家の一員、村上ジョセフ・クレメント・喜三郎さん。明治時代にオーストラリアに移住し、写真家・企業家・発明家として活躍した村上安吉を父に持ちます。


今年4月に94歳で亡くなった村上ジョセフ・クレメント・喜三郎(ジョー村上)さんを主人公にした、短編ドキュメンタリー映画「」が、シドニーとブリスベンでの映画祭で今月上映されます。

1897年にオーストラリアに渡った村上安吉から始まった村上家。ブルームやダーウィンでビジネスを行い、オーストラリアと日本が戦った第二次大戦中には収容所に送られました。オーストラリアで生まれ育ったジョー村上さんは当時10代でした。

村上安吉は送られた収容所で亡くなっています。ジョー村上さんはその後日本に移りましたが、日本国籍の取得はかないませんでした。
Short documentary film Enemy Alien
Credit: Antenna Documentary Film Festival
映画でジョー村上さんをはじめ、村上家の家族を演じるのは、シドニー在住の春日さんの家族です。春日弘さんが村上安吉を、春日あかねさんが村上テレサを、主人公ジョー村上さんの12歳の姿を春日琢己くんが演じました。

インタビューでは春日さん家族に、実在の家族を演じたことや映画に出演したことの感想、そして時代は違うものの、オーストラリアの生きる日本のバックグラウンドを持つ者として感じたことなどを聞きました。

また、作品を制作したオーストラリア人のゲイブリエル・マーフィー監督にも、なぜこのストーリーを作品に選んだのかを聞きました。

「Enemy Alien」はシドニーで行われる で15日、またブリスベンで行われる で30日にそれぞれ上映されます。

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