若手日系人の意識調査、初の世界規模

Japanese immigrants

Japanese Summer Festival at the Docklands, Australia Japan Society of Victoria Source: Flickr/Alpha CC BY-SA 2.0

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若い世代の日系人を対象にした世界的な意識調査「若手日系人調査」が、日本財団によって行われています。


Japanese war brides
A class of Japanese war brides to give them information about Australia. Source: Flickr/Australian War Memorial collection
日系人の調査はこれまで主に北米・中南米地域で行われており、日本財団によると、世界全体に対象を広げた調査は初めてです。調査の対象は、日系社会の未来を担う18~35歳の若者です。

日系人とは、日本以外の国に移住し、その国の国籍または永住権を取得した日本人とその子孫のことを指します。国際結婚をし、オーストラリアの永住権を取得した人も日系人となります。

この調査を発案、担当する日本財団の大久保郁子さんは調査を通じて、若手の日系人が何を考えているのか、何を課題としているのかを知り、今後日本がどのように日系社会と向き合っていくべきなのか考えるきっかけになってほしいと考えています。

音声では大久保さんが日系社会の変化などについて、そして、写真家でアーティストの金森マユさんがオーストラリアでの日系人の歴史や今回の調査が持つ意義などについてそれぞれ説明しています。金森さんは、日系人をテーマにアート制作や研究を行う人たちのグループ、Nikkei Australiaの創立メンバーの1人です。

若手日系人調査では、全世界を対象にしたと、オーストラリアを含む11カ所で行われる追加の聞き取り調査が行われます。オンラインアンケートの締め切りは4月15日、2020年3月以降に調査結果が発表される予定です。

海外日系人協会の2017年の推計によると、日系人は世界に約380万人います。

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