人が食べるマイクロプラスチック、週にクレジットカード1枚分 豪調査

飲料水などを通じて人が日常生活で摂取するマイクロプラスチックの量が1週間当たり約5グラムと、クレジットカード1枚分に相当することが、ニューカッスル大学の調査で分かりました。

A report found microplastic in 93 per cent of bottled water tested.

A report found microplastic in 93 per cent of bottled water tested. Source: AAP

「The No Plastic in Nature」と題されたこの調査によると、世界の人は平均で1人あたり約2千個相当(約5グラム)のマイクロプラスチックを1週間に摂取しており、その量は年間で250グラムを超えます。

その摂取源として最も大きいのは飲料水で、世界各地でボトル飲料水、水道水、地下水などからマイクロプラスチックが検出されています。また、食品からは貝類、ビール、塩から高いレベルのプラスチックが検出されました。

マイクロプラスチックとは、大きさが5ミリ以下のプラスチックの粒子のことで、深刻な海洋汚染などが問題となっています。

12日に発表された今回の調査は世界自然保護基金(WWF)がニューカッスル大学に委託したもので、マイクロプラスチックの摂取についての50以上の異なる研究のデータを分析しました。

地域で差

水道水に含まれるプラスチック繊維の数を調べたデータによると、米国とレバノンでは平均して500ミリリットル当たり4.5-4.8だったのに対し、欧州とインドネシアでは500ミリリットル当たり1.9でした。オーストラリアのデータは調査に含まれていません。

また、公共放送ABCの番組「」では、今回発表された調査結果について、異なる研究データを比較することの難しさなどを理由に、研究者の中からは懐疑的な見方があることを紹介しています。

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Published 14 June 2019 4:10pm
Updated 18 June 2019 11:16am
By Junko Hirabayashi


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